ローズマリー

(香りのタイプ)
ローズマリーの精油は、爽やかでクリアなハーバル調のスッキリとした香りが特徴です。
(作用・効果・効能)
ローズマリーの精油には、頭脳明晰作用・消化器調整作用・去痰作用・体液循環促進作用があるとされています。
(こんな気持ちの方に)
無気力・神経衰弱・ストレスを感じやすいといった状態なら、ローズマリーの精油を使ってみるといいかもしれません。
ローズマリーのスッキリした香りが、前向きで明るい気持ちをもたらしてくれます。
人の言葉や言動を重く捉えて気にしすぎるときに用いるといいです。
(こんな症状の方に)
ローズマリーの精油は、気管支炎・消化不良といった症状に効果があるといわれています。
成分の1.8シネオールが気管支の不調に働き、咳や治りかけなどにティートリーとブレンドして吸入すると症状の緩和に役立ちます。
また、クヨクヨして下痢や消化不良があるときに、ローズマリーの精油をトリートメントで使ってみてください。
(肌タイプ・肌トラブル)
ニキビ・湿疹といったお肌のトラブルに、ローズマリーの精油が役立ちます。
ローズマリーの精油にはデオドラント効果や収れん作用があるので、ニキビや湿疹の場合は、敏感肌の方はフェイシャルスチームで使用しましょう。
(楽しみ方・使い方)
ローズマリーの精油は、芳香浴・トリートメント・スキンケア・吸入といった楽しみ方が一般的です。
フケを抑え、育毛を助ける作用があるので、ヘアトニックや、シャンプーやコンディショナーにブレンドするととてもいいです。
クリアな香りのローズマリーとフローラルなラベンダーをブレンドして炊くと、スッキリした中に甘さのある心地良い香りになりますよ。
(使用する時間帯)
ローズマリーの精油を使う時間帯としては、やはり1日が始まる朝がおすすめです。
ローズマリーの精油をレモンやライム、ジュニパーベリーやタイムなどとブレンドすると、脳に「起きるぞ!!」とスイッチが入りますよ。
(ブレンドアドバイス)
ローズマリーの精油は、樹木系や柑橘系の精油と相性がいいです。
たとえば次のようなブレンドを試してみてください。
「咳治りかけブレンド」
ローズマリー+ユーカリラディアータ・サンダルウッド
(注意事項)
ローズマリーの精油は、高血圧・てんかん・妊娠初期・授乳中の方は使用を避けましょう。
(ひとこと)
一時期、テレビで「認知症にいい!」と放映されて、ローズマリー、ラベンダー、レモン、オレンジの精油が爆発的に売れました。
このとき話題になったのはシネオールタイプではなく、カンファータイプです。
カンファータイプはとても刺激が強いので、部分的トリートメントに使用される精油です。
認知症には芳香浴で使うので、カンファーくらいのパンチ力がないと効果が現れないということだと推測するのですが、禁忌も多い精油なので、使用方法には十分にご注意くださいね。

執筆者 HARUKA
アロマテラピーを学んだ最初のきっかけは、サロンの業務に必要だったため、しかたなくでした。ですが学べば学ぶほどアロマテラピーにすっかり魅了されてしまい、今の私にとって、アロマテラピーは毎日の生活に欠かせないものになっています。所有資格:英国IFA認定アロマセラピスト