ジャスミン(アブソリュート)

(香りのタイプ)
ジャスミンの精油は、うっとりするような濃厚で甘い花の香りが特徴です。
(作用・効果・効能)
ジャスミンの精油には、ホルモン分泌作用・抗うつ作用・鎮静作用があるとされています。
(こんな気持ちの方に)
神経疲労・不安症といったときに、ジャスミンの精油を使うといいです。
ジャスミンの甘い香りが、自信を持たせてくれて、安定したエネルギーをもたらします。
悲観的な気持ちから楽観的な気持ちに導き、心を柔らかくしてくれるでしょう。
(こんな症状の方に)
出産時・産後うつ・月経痛といった症状に、ジャスミンの精油が役立ちます。
子宮をリズミカルに収縮させるので、出産時に使用するといいといわれています。
特に微弱陣痛で思うようにお産が進まないときに使用すると、分娩がスムーズに進むのだとか。
産後に母乳の出が悪い場合や、気持ちが沈みやすいときにも、ジャスミンの精油が助けとなってくれます。
(肌タイプ・肌トラブル)
ジャスミンの精油は、老化肌に試してみてください。
皮膚を柔らかくする軟化作用があるので、スキンケアに使うと、硬くごわついた肌が落ち着いてきます。
(楽しみ方・使い方)
芳香浴・スキンケア・トリートメント・アロマバス・香水など、ジャスミンの精油にはさまざまな用途で活用できます。
ジャスミンの精油はとても希少価値の高い花の精油なので、芳香浴よりも、スキンケアやトリートメントで使用される方が多いです。
(使用する時間帯)
ジャスミンの精油は、夜に使うのがおすすめです。
というのも、集中したいときは、ジャスミンの精油は使用を避けた方がいいからです。
(ブレンドアドバイス)
ジャスミンの精油は、おもに柑橘系、フローラル系の精油と相性がいいです。
「産後うつブレンド」
ジャスミン+スイートオレンジ・ゼラニウム
(注意事項)
ジャスミンの精油は香りが強いので、使うときは1〜2滴で十分です。
使用量が多すぎると頭痛を引き起こします。
まれに皮膚刺激がある場合はあるので、皮膚に触れる用途のときは使用分量に注意しましょう。
出産時に使用できる精油ですが、妊娠中は使用を控えましょう。
(ひとこと)
ジャスミンの香りは脳の視床下部を刺激し、幸福感を抱かせるホルモン「エンケファリン」の分泌を高めてくれる作用があります。
女性人気の高い精油です。
私は香りが強いので精油は持っていませんが、ジャスミンの香りは大好きです。
日本では庭先にジャスミンを植えるお宅も多く、5月の最盛期になると、我が家の犬の散歩道はジャスミンを植えているお宅巡りコースになります。
香りを放つ夜の時間帯に合わせ、犬並みに鼻をクンクンさせながらジャスミンの香りを嗅いで歩くと、本当に幸せな気持ちでいっぱいになるのです。

執筆者 HARUKA
アロマテラピーを学んだ最初のきっかけは、サロンの業務に必要だったため、しかたなくでした。ですが学べば学ぶほどアロマテラピーにすっかり魅了されてしまい、今の私にとって、アロマテラピーは毎日の生活に欠かせないものになっています。所有資格:英国IFA認定アロマセラピスト